Mountain Diarry
南アルプス・北岳・間ノ岳・農鳥岳
気まぐれ登山日記  <南アルプス・白根三山縦走>
92年に北岳から畑薙第一ダムまで縦走をして以来の白根三山へ向かった。
久しぶりのテント泊でクタクタになってしまった。
南アルプスの樹林帯は何度行っても気持ちが良いです。
2009年9月3日〜9月6日
新宿駅⇒甲府駅⇒広河原⇒北岳⇒間ノ岳⇒農鳥岳⇒大門沢⇒広河原⇒甲府駅
9月3日(木曜日)
社会人になって、初めて一週間連続の夏休みをもらった。前半は東北の白神山地を散策し、後半は単独で南アに入ることにした。
平日なので通勤時間を避けたく、家を6時前に出発し7時半のあずさで甲府沢駅に向かう。甲府発の広河原行きバスは9名の乗客を乗せて出発。広河原のターミナルには多くの登山者がいた。
この広河原では、南ア全山縦走をした92年と社会人になった2001年にもテントを張っている。大きな木の下でいつもと同じ場所に設営をした。
既に一張のテントがあるが、無人だった。設営をした昼過ぎから雨が降り出し、雷と豪雨に見舞われてしまった。テントも年季が入っておりフライシートの防水も殆ど利いていない。
帰ったら、しっかりメンテナンスをしよう。


9月4日(金曜日)
昨夜も夜通し雨だった。朝は曇の合間に青空が見える。
朝、4時半起床、5時45分に出発する。起床から出発まで一時間を目標にしていたが、久しぶりのテント山行で生活技術が鈍っている。
大樺沢を二俣まで登って行く。この沢筋と樹林帯はとても大好きだ。まだ、原始性を残しており、水も豊富で登っていてとても気持ちが良い。
8時に二俣に到着。天気も良く、目の前に雄大なバットレスが広がっている。今回は、歩いたことの無い道を登ってみたくて、二俣から太郎山分岐、肩の小屋を目指す。
二俣から、太郎山分岐までの登山道もとても気持ちが良いみちだ。途中に開けたところがあり、禁止されてはいるが幕営も可能なようだった。
10時を過ぎると曇り空となってきた。10:49に肩の小屋に到着。天候が怪しくなってきたので、雨具を装着。昨日のバスで一緒だった二人も登ってきた。彼らは御池小屋経由で来たようだ。
12:00に着ただけ山頂に到着。しかし、霧のため眺望はなかった。山頂には自分だけしかいない。セルフタイマーで写真を撮るも、後でみたら顔が切れてしまっていた。
13時に北岳山荘に到着。時々晴れ間が見えたりするので、テントを張り、湿ったシュラフなどを乾かそうとしたら、また小雨が降り出した。すっきりしない天気が続いている。
ゆっくりとコーヒーを飲んだり、天気図を描いていると、職場の同僚が登ってきた。
もしかしたら、合流をするかも知れないと言っていたが、休暇に入っており連絡・確認ができていなかった。同じテントに入り、明日からは一緒に行動することにした。
同僚はテント泊が初めてで寝袋なども新調したようだ。


9月5日(土曜日)
朝は快晴。目の前に富士山が見える。
4時半に起床。6時半に出発。
間ノ岳を経て、農鳥小屋に9時半に到着。昔に縦走をしたときは、農鳥小屋から農鳥岳までピストンして、熊野平へ向かった。今回は、農鳥岳を抜けていく。
農鳥小屋から西農鳥岳、農鳥岳へ向かうがこんなに長かったかなと思うほど、なかなか着かない。
農鳥岳では、単独の女性がいただとても健脚な人だった。
大門沢下降点から大門沢へ向かう。今回、このコースにしたのは大門沢も大樺沢のように綺麗で気持ちの良い沢だろうと思ったこと、また、人が少ないことが理由にある。
大門沢の降りは思った以上に急で、植生も期待したほどではなかった。このルートを登ってくるのは大変だろうと思っていたら、2パーティーが登って行くのに13時過ぎにすれ違った。でもこの時間に登っていったら、農鳥小屋に着くのは日が暮れてからだろう。
15時半に大門沢小屋に到着。テントは自分たちだけだった。小屋には東北の親子連れがいて、白神に行ってきたことを話したら、乾燥ホヤと鮭トバを頂いた。
夕食も終わった頃に、北岳肩の小屋で一緒だった二人組みが到着した。
この日は雨に振られずに快適な夜をすごした。
大門沢小屋の水はとても美味しかった。これだけでもこのルートを来た甲斐があったと思う。


9月6日(日曜日)
4時半起床、6時出発。
今日は最終日。この白根三山縦走もあっという間に終わりを迎えてしまう。
8時には吊橋にでて、9時には奈良田に着いてしまった。
ここで、温泉に入りお蕎麦と紅マスの塩焼きを食べた。壁には30cmを越す山女やマスの魚拓が掛かっていた。こんなに大きな山女やマスが釣れるとは知らなかった。今度は沢登りと合わせて、渓流釣りにも挑戦をしてみたい。
11:20分のバスで広河原へ向かう。夏休みの終盤、日曜日ということで広河原は超満員だった。甲府行きのバスも満員。甲府まで立っていく羽目になってしまった。
電車もいっぱいで、1時間待って15:25分のあずさで新宿へ帰った。

何度行っても、南アルプスの樹林帯は綺麗で気持ちが良い。今度は、学生時代に歩いたルートを再び踏破してみたい。やっぱり、南部の樹林帯も捨てがたい。聖沢も行きたい。
体力度:★★★☆☆
筋肉痛:★★☆☆☆
満腹度:♪♪♪♪♪
     
       大樺沢                   北岳バットレス
     
       北岳山頂                     富士山
     
       御来光                     チングルマ
 
9月3日07:30新宿発09:07甲府駅着
09:30甲府発11:23広河原着
9月4日05:45広河原発08:10二俣着
10:13太郎山分岐着10:49肩の小屋着
12:00北岳山頂13:10北岳山荘着
9月5日06:20北岳山荘発08:17間ノ岳山頂
09:39農鳥小屋着10:57西農鳥着
11:40農鳥岳12:38大門沢下降点
15:25大門沢小屋着
9月6日06:14大門沢小屋発08:08吊橋
08:43林道出合09:09奈良田
11:20奈良田発12:04広河原着
12:30広河原発14:23甲府駅
15:25甲府駅発17:07新宿駅着
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