3月20日の月曜日に休暇をとり、日曜日から3日間で甲斐駒、仙丈岳を目指すことにした。天候はここのところ良くなかったが、20日月曜日と21日火曜日は良くなるようだ。
久しぶりの雪山単独行と27Kgの重たい荷物に適度な緊張感。
予定では、19日北沢峠、20日甲斐駒ヶ岳、21日仙丈岳を登り下山する。
3月19日(日曜日)
朝、まだ小雨がちらつく中、4:40に名古屋を出発。登山口である戸台口に到着。月曜日を休むと4連休になるので、多くの人が山に入っているかと思ったが、駐車場には京都ナンバーの車が1台止まっているだけだった。
テントや食料を入れたザックは27Kgになっていて、肩に重さがのしかかる。登山届けを提出し、7:50に北沢峠を目指し出発した。
丹渓山荘までは、コースタイムを大きく上回るほど順調に進んだ。このあたりから雹が降り出して一面は真っ白になってきた。八丁坂を越えた1,700m付近から雪が出てきた。しかし、誰のトレースもない中、ルートファインディングとラッセルをしながら進んでいく。大平山荘がなかなか現れない。13:00にやっと大平山荘に到着。ここも雪が深く進むのに苦労した。13:45に北沢峠に出たが雪が深く、とても双子山経由で駒ヶ岳を目指すのは無理と判断し、北沢長衛小屋にテントを張ることにした。しかし、峠から小屋までも1時間かかってしまった。疲れた体で、整地をして幕営。夕食を食べて早々に就寝した。夜は満点の星が瞬いており、とても綺麗な夜空を眺めることができた。
3月20日(月曜日)
朝、5時出発を目指したが、5:20に出発。仙水峠から駒津峰を経由して甲斐駒ヶ岳へ向かった。 はずが....
出だしから、雪が深く思うように進めない。また、ルートファインディングにも苦労した。仙水小屋についたのは7:38だった。なかなか小屋が見えず、知らずに過ぎ去ったものだと思っていたが・・・。 小屋への登りも急傾斜で非常にてこずってしまった。
樹林帯を抜けて仙水峠に出たあたりから風が強くなってきた。また、樹林帯の斜面に入っていき、風は避けられたが急な傾斜と雪との格闘は延々と続いた。何とか、駒津峰山頂までは出ようと頑張ったが思うように進めず。11:00を過ぎたところで敗退を決定した。
下山は登りの半分は掛かるかと計算をしていたが、2時間で降りてこれてしまった。今思えば、あと1時間は登ってみても良かったかもと思うが、体力も限界に来ていた。
17:20に黒戸尾根から甲斐駒を登っていた職場の先輩が、双子山を経由して北沢峠から合流。駒津峰からはトレースもなく、北沢峠への下りで5時間掛かったとのことだった。この体力はすごい。
3月21日(火曜日)
昨晩は、とても強い風が吹いていた。ラジオのニュースでは八ヶ岳、谷川岳方面で遭難者が多数出ている様子だった。
雪も多く、天候も下り気味なので仙丈岳はあきらめて下山することにした。
朝は、ゆっくり起床して7:20に下山を開始。前夜の風で、北沢峠までのトレースも消えていた。峠から先はトレースが残っており、快調に下山ができた。11:35には戸台口の駐車場に到着した。
帰りは、高遠町の「桜の湯」に入り、「紅葉亭 楽座」で食事を取った。ここの「馬刺し」と「さくらステーキ」は絶品だった。ステーキはまるでたたきのように柔らかく、とろける美味しさだった。また、「名物 高遠そば」は焼き味噌と辛味大根が薬味でつくが、これもとても美味しかった。この料理で、敗退の無念さは吹っ飛んだ。
月曜日のお天気はとても良かったが、ピークをひとつも踏むことができなかった。この時期の雪山をちょっと甘く見ていた。次回は、カンジキをしっかり用意し体力も増強してリベンジを果たそう。でも、温泉と「楽座」の食事はとても美味しかった。
体力度:★★★★★
筋肉痛:★★★★★
温泉度:♪♪♪♪♪
満腹度:♪♪♪♪♪
悔しい度:★★★★★

仙水峠 仙水峠上から見た摩利支天岳

仙水峠から駒津峰へ 楽座のさくらステーキ
3月19日 | 04:40 | 名古屋発 | 07:24 | 戸台口着 |
| 07:50 | 戸台口出発 | 10:17 | 丹渓山荘着 |
| 13:00 | 大平小屋着 | 13:45 | 北沢峠着 |
| 14:45 | 北沢長衛小屋着 | 15:30 | 幕営終了 |
3月20日 | 05:20 | テント発 | 07:38 | 仙水小屋着 |
| 08:50 | 仙水峠着 | 11:00 | 敗退決定 |
| 11:54 | 仙水小屋着 | 13:07 | テント着 |
3月21日 | 07:20 | テント発 | 08:03 | 大平小屋着 |
| 09:35 | 丹渓山荘着 | 11:35 | 戸台口着 |
| 12:30 | さくらの湯 | 19:00 | 名古屋着 |