Mountain Diarry
世界遺産 知床編
つれづれなアウトドア日記<知床編>
今回は2005年の夏期休暇を利用して、世界自然遺産に登録されたばかりの北海道知床の原生林で自然体験をしてきた。
短い滞在だったけれど、北海道の大自然、動物たち、美味しい食事を満喫することが出来た。
2005年8月31日 いざ北の大地へ
名古屋発→女満別空港→知床荘
久しぶりの長期休暇を取って2回目の北海道ツアーへ。動物が沢山いる知床を満喫したい。
中部国際空港から女満別空港までは2時間の旅程。飛行機はANAのマイレージを使い、僕は無料、同伴者はキャンペーンで2万円と安く取ることが出来た。
空港からはニッッポンレンタカーでレンタカーを借りた。ANAのマイルがダブルでたまるお得なサービスを利用、またニッポンレンタカーの会員証でそっちのマイルもためることが出来た。
斜里町までは、海岸線では無く内陸を通り、広大な畑を見ながらドライブ。アットいう間にウトロの街に着いた。
宿はその名も「知床荘」、感じの良い小母さんが一人で切り盛りをしている感じだった。夕飯も朝ごはんもとても美味しい良い宿だった。

11:30一社駅発13:00中部国際空港着
14:10中部空港発(ANA327)16:05女満別空港着
17:00女満別空港発19:00知床荘着
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2005年9月1日 知床五湖 カムイワッカ湯の滝
知床五湖⇒自然センター⇒カムイワッカ湯の滝⇒オロンコ岩
朝6時半起床。朝食を食べて、午前中はガイド付の知床五湖ツアーに参加をした。朝8時にワゴン車でお迎え。今回は「オプショナルツアーズ」に申込をしました。ガイドの鈴木健一さんはとっても穏やかな話振りで楽しいツアーをすることが出来ました。
五湖へ着くととても人が少なく、こんなことは珍しいとのこと。ぽっかりと明いた夏休みの狭間で空いていた。
五湖の入り口には立派な角を生やした雄鹿がえさを食んでいた。2個では羅臼岳を初め、連山が奇麗に池に写っていてとても奇麗だった。また、糸トンポやオニヤンマなど沢山のトンボも飛んでいた。また、熊が登った木の後や知床の森がどのように形成されてきたのかなど、鈴木ガイドの話を聞きながら、アッと言う間に2時間半の五湖散策ツアーは終わってしまった。
ツアー後は一度、ウトロへ戻り昼食。「ボンズホーム」でジャガイモ料理を食べたがとても美味しかった。
午後は、自然センターまで車で向かい、そこでシャトルバスに乗換え「カムイワッカ湯の滝」へ向かった。
この滝は、滝がすべて温泉で入口の下流部分でも既に暖かい水が流れていた。滑る沢を詰めながら上流部分の滝壺まで沢登を楽しんだ。
滝壺でのんびりと温泉に浸り、体を休めた。この温泉は酸性度が高いらしい、汚い10円玉を湯に浸けてみたらアッと言う間にピカピカになってしまった。沢は登りより降りの方が危ない、途中で滑ってしまい滑り台のように降りてしまった。
下山してウトロへ戻ったらまだ時間が有るので、海岸沿いにある大きな「オロンコ岩」に登ってみた。大きな岩の周りに階段が作られていて、頂上まで登ることが出来るようになっている。とてもキツイ登りで足の筋肉はパンパンになってしまったが、そこからの景色はとても奇麗だった。

08:00ホテル発08:30知床五湖着
08:40散策開始11:15レストハウス着
12:30昼食 ジャガイモが美味しかった。13:00自然センター着
13:00バス出発13:45湯の滝入口バス停着
14:05湯の滝着15:10バス停着
16:05自然センター着17:30オロンコ岩登頂
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2005年9月2日 フレペの滝散策 知床岬クルーズ 知床峠 羅臼方面ドライブ
フレペの滝⇒知床岬⇒羅臼
朝4時半起床。朝は「オプショナルツアーズ」の早朝フレペの滝散策ツアーに参加。今日のガイドも鈴木さんだった。沢山のエゾジカを見ながらフレペの滝入口へ。農業開拓が行われ開拓を断念した土地には沢山の笹と白樺やとど松の木が生い茂っていた。フレペの滝付近では野ビタキやハヤブサを観察することが出来た。
やはり知らない土地での自然観察にはガイドをお願いした方が何倍も自然を楽しむことが出来る。
ウトロ漁港で鮭の水揚げを見学した後、宿で朝食を取り「ゴジラ岩観光」の知床岬クルーズに参加した。参加者が多く全員が乗船できるのか心配したが、船は狭すぎず快適なクルーズが出来た。海岸側から知床岬までをゆっくりと周り、途中ではフレペの滝、カムイワッカの滝など色々な滝を見ることが出来た。また、川では小熊が鮭を取っている姿を見ることが出来た。
オホーツク海から根室海峡に出ると風は強く荒々しい北の海が広がっていた。昆布などは根室川が良く取れるらしい。
港に戻り「知床カニ乃家」で昼食、うに・いくら丼を食べたがあまり美味しくは無かった。
昼食後は知床峠を超え羅臼側へドライブをした。知床峠からの羅臼岳はとても奇麗だったが少し霞み掛かっていた。羅臼川で樺太マスの遡上が見られるとのことだったが時期が早いせいかほとんど見れなかった。知床岬に沿って北上してみたらオッカバケ川で沢山のマスの遡上を見ることが出来た。また、「北の国から」で撮影されたらしい「ヒカリゴケ」を見た。コケが暗い中で不思議な光を発していた。
この夜は素泊まりにしたので、夕飯は「くまのや」へ行ってみた。北海の刺身、北海の焼き物、蛸の子、知床鳥などの美味しい料理を沢山食べて満足な一日だった。

05:30ホテル発05:45フレペの滝散策
07:30ウトロ漁港散策07:40朝食
10:00ウトロ港出航13:00帰港
14:16知床峠午後羅臼ドライブー
17:35知床荘着夕食くまのや
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2005年9月3日 羅臼岳登頂
岩尾別温泉⇒羅臼岳⇒ウトロ
朝5時起床。前日に買っていたオニギリやバナナの朝食を食べて岩尾別温泉へ。既に駐車場が一杯で仕方なく路上駐車。準備体操も十分しないまま登山を開始。前日の深夜に大雨が降っていたがこの日は天気は持ちそうだった。曇り空で暑くも無く、寒くも無い絶好の登山日和だった。
木下小屋で入山届けを記入し、いよいよ羅臼岳へ向かう。登口付近は急な道は無く、白樺やとど松のトンネルを歩いている感じでとても気持ちが良い。また倒木や岩についたコケ類も原生林の雰囲気を醸し出していた。
銀冷水を超えて大沢に出た付近から風が強くなった。羅臼平ではかなり強い風が吹いていた。もうすっかり山は秋の雰囲気だ。ここから急な岩場が頂上まで続く。岩清水を超えて岩場を一生懸命登っていくとそこは頂上だった。残念ながら360度のパノラマを見ることはできなかったが、所々でガスの切れ間から羅臼港や国後島を眺めることが出来た。風が強いため早々に下山。羅臼平でちょっとゆっくりめの昼食を取り下山を開始。下りではこれから登ってくる団体客とのすれ違いなどで時間が掛かった。やはり100名山であり、また世界遺産に登録されたこともあって登山者の数はとても多かった。
大沢の周辺ではチングルマやコケモモなど沢山の高山植物が花や実をつけていた。また、知床五湖を眺めることも出来てとても気持ちの良い山だった。ヒグマを見ることはできなかったがリスを登りと降りで見かけることが出来た。自然が豊かで原生林が心地よい良い山だった。次回は知床をもっと体感するためにも縦走をしてみたい。秋の紅葉のシーズンはナナカマドやカエデ類が色付きとても奇麗だと思う。
下山後は、「知床自然村」で温泉につかった。海を見下ろす露天風呂はとても気持ちが良かった。庭にはエゾジカが餌を食んでいてとてものどかな雰囲気だった
この日は、知床荘に団体の予約が入っており、筋向いの「民宿ペレケ」に宿泊。こちらも奇麗で良い民宿だった。


05:30ホテル発06:00岩尾別温泉着
06:15木下小屋発07:36弥三吉水着
08:20銀冷水着09:07羅臼平着
10:15羅臼岳山頂着11:20羅臼平着
14:28木下小屋着15:30知床自然村
17:00民宿ペレケ着     
2005年9月4日 斜里 網走 女満別 名古屋
ウトロ⇒斜里町⇒網走⇒女満別⇒名古屋
朝6時半起床。朝食を食べて民宿をチェックアウト。夏期休暇もアットいう間に終わり、最終日となってしまった。
今日はのんびりとドライブをしながら、女満別空港まで戻る予定。まず、オシンコシンの滝により、遠別川で樺太マスの遡上を見た。そこから斜里町方面に向かい、小清水原生園を見学、網走湖を周り能取湖の卯原内縁地で珊瑚草の群生を見た。昼食は網走方面に戻り、焼肉レストラン「男爵」で生ジンギスカン、生牛タンを食べた。魚介類ばかりでちょっと飽きていたところでこのジンギスカンはメチャクチャ美味しかった。ラムとマトン、牛タンどれも良い味だった。
最後に、女満別の朝日ヶ丘公園で向日葵畑を見て、かぼちゃとジャガイモのワッフルを食べて終了。女満別空港から名古屋へ向かう。週末だったせいか、機体は大型ジャンボだった。ほとんど満員に近い状態で名古屋へ戻ってきた。やはり名古屋は湿度が高く蒸し暑い。北海道はとても快適な気候だった。是非、また北海道へ行ってみたい。次回は釧路湿原をカヤックで降って見たいと思う。

08:45民宿発15:30女満別空港着
16:45女満別発18:50中部空港着
20:30名古屋駅着21:00一社駅着
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