Mountain Diarry
積雪期八ヶ岳縦走・南八ヶ岳(編笠山〜権現岳〜赤岳〜阿弥陀岳)92年10月31日〜11月2日
<南八ヶ岳 編笠山〜権現岳〜赤岳〜阿弥陀岳 耐寒訓練編>
大学1年の10月。12月のアコンカグア遠征を前に、野口と二人で南八ヶ岳へ向かった。
風が強く、とても寒かったことと、キレット小屋で恐怖の体験をした記憶しか残っていない。
(HP作成日:2006年3月11日)
10月31日武蔵境駅高尾駅小淵沢駅青年小屋
11月1日青年小屋編笠山権現岳キレット小屋
11月2日キレット小屋赤岳中岳阿弥陀岳
行者小屋美濃戸山荘茅野駅甲府駅
1992年10月31日〜11月2日
南八ヶ岳縦走《編笠山〜阿弥陀岳》
大学1年の10月。12月のアコンカグア遠征を前に、野口と二人で八ヶ岳全山縦走を計画した。途中、野口が体調を崩し、阿弥陀岳から美濃戸口へ下山した。風はとても強かったが天気がとても良く素晴らしい眺めを楽しむことが出来た。

初日10月31日
朝、1時間の寝坊をして二人で6:48に僕のアパートを出発した。大学の部室により、武蔵境駅を7:54に出発。日野駅、高尾駅を経由し11:01に小淵沢駅に降り立つ。今回は、駅からずっと歩いて登ることにしている。
とても良い天気の中、日本の景色とは思えない広い牧場の中を歩き、編笠山方面へ向かう。14:07にグリーンロッジを通り青年小屋に着いたのは17:45で日も暮れていた。急いでテントを張り夕食をとる。ここでもかなりの風が吹いていた。

2日目11月1日
とても寒い夜だった。朝起きるとガスっていて、強い風が吹いている。野口が体調を崩し始め、朝食は食べなかった。先は長いが無理はしないことにして、6:35出発することとする。
10:15権現岳山頂を通り、11:59キレット小屋に到着する。今日は、小屋の中で泊まることとした。水汲みに行くが、水はチョロチョロしか出ていなかった。外は風が強く時々ドアが軋み自動的に空いてしまう。
小屋の中は3年前で時が止まっている。カレンダー、手のつけられていないレトルト・カレー。しかもどこからか隙間風が吹き込んできて、寒さ以上に心が凍りつきそうなくらい怖かった。
野口の体調は良くない。無理はしない約束として様子を見ながら登ることとする。八ヶ岳に続けて富士山に登る予定だが、富士山は取りやめることとした。

3日目11月2日
朝、富士山がとても奇麗に見えた。野口はこの日も朝食を食べなかった。今日も風はとても強い。
6:54にキレット小屋を出発し、9:31に赤岳山頂に到着。10:58中岳を経由し11:52に阿弥陀岳山頂に着く。
快晴で南アルプス、北アルプスなど360度の大パノラマが広がっていた。このまま行者小屋方面に下山することにした。13:24行者小屋を経由し15:28に美濃戸山荘。16:38のバスに乗り茅野駅へ向かった。帰りは、甲府から身延線で富士に出て東海道線で沼津の実家へ帰った。

この頃から野口は体調が良くなく、アコンカグアでも咳が酷く肋骨にひびが入ってしまった。
記憶では硫黄まで行ったように思っていたが、阿弥陀で下山していたとは。いつか、全山縦走のリベンジをしよう。
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